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山崎豊子著第3部である「沈まぬ太陽・御巣鷹山編~」

ブックオフで目にとまり、手をとって購入してまいりました。

8がつ 12にち

お盆の一日前、8月12日というと、現在では聞き覚えのある人は
私たちよりも特に年上の方が多くいらっしゃるのかもしれません。
事実、私もこの事故がおきたときは全く幼少期で、
”飛行機が堕ちた”と父母がつぶやいていたことを、ぼんやり、
おぼえているような、おぼえていないような、あやふやな記憶です。
墜落した飛行機の中には、著名人が名を連ねていて、
たとえば坂本九だったり、向田邦子だったりしました。
お盆で帰省ラッシュの最中、日本航空123便は満員で520ほどを
のせて羽田を発ったそうです。

ボーイング社の飛行機はまさに「沈まぬ」が謳い文句だったかつての
タイタニック号のように、かつ安全度が非常に高い機体として
信頼されていました。
それが、まさかの金属疲労、整備不備で、コントロールエラーに
陥るほどの深刻な故障でした。
尾翼の一部が吹き飛び、右へ左へと風をうけながす羽がなくなり、
その亀裂の一部が破損し、貨物部屋の一部が吹き飛びました。



当時、この件にかんして、機長が一心に悪辣の言葉を浴び、
機長のコントロールミスである、と、機長の欠陥である、と、
日本航空は自社の隠蔽について奔走していた時期でした。
亡くなられた機長、そして福操縦士、その他の日本航空の社員への
遺族からの攻撃はやむことを知らず、平常な日常を送ることも
困難だったとか。

「なぜ、飛行機が堕ちたのか?」

「管制塔とのメッセージボイスは残っていないのか?」

そんな単純なことすら、明確にされないまま。

制御不能になった大型ジャンボ機を、機長たちは35分間も
飛ばせ続けました。
本来ならば、制御不能に陥った機体を飛ばすのはほぼ確実に
不可能なことであっても・・・。

でも、日本航空はあくまで「機長」に罪を被ってもらおうと、
真実はなかなか明るみに出ませんでした。
だからこそ、山崎豊子さんはペンをとったのだと思います。

発行されたのは1999年と、事故が起こったからかなりの歳月が
経ってはいますが、発行されました。
題材が題材なだけに、かなりのベストセラーになり、
それによって「偏見である」「史実とは異なる」と、
航空関係者からは反響の嵐だったようです。

「政官民の癒着構造を暴いた力作」

たしかに、そんな風に見て取れることもあるだろうが、
記者でも何者でもない一個人の私たちでは、こういった人の目を
通したものでしかそのことを想像することが出来ないので、
どこをどう史実を曲げられた大作だというのかも、わからないわけです。
ただ、火の無いところに煙は立たないと言います。
現在の日本を見ても、癒着などという言葉の裏にあるものの実態が
どんなものか、その結果が今の困窮した時代を招いているのか、
なんとなく裏付けられているような気がしてならなかったりもするのです。

事実がどんな形で関係者にとって「曲げられ」ようが、私たちにとっては
非常に関心が高い、忘れてはならない事件だったのではないでしょうか・・・。

35分間、彷徨った空上で、数名の方が遺書を書き残しました。
機長が息を、肩を荒げてパニックと戦いながら520名の命を
しょい重い重い鉄の塊を飛ばした、決死の時間です。
それは家族の手にわたり、故人の思いを伝えました。

家族が五体バラバラになって吹き飛んだ事実を受け入れられず、
山中をうろつく遺族・・・。
手や足、歯だけしか残っていない遺体の一部にすがりつく遺族・・・。
痛みはなかったと願いたいばかりです。
生存したスチュワーデスの話から、墜落後数時間はまだ生きておられる
方もおられたそうですが・・・。
「痛い、お母さん」と家族を呼ぶ弱弱しい声や、助けを求める声だったそうです。
数時間して声が聴こえなくなったということから、出血多量か、
もしくは内臓破裂か、何かそういう類のものだったのでしょう。


これからも飛行機には乗るし、この国に生かされることでしょう。

それでもこの方たちのことはけして忘れない。
飛行機に乗るときはいつも、あなたたちのことは忘れないです。
恐々と、死の恐怖におびえながらも、つねに死が隣にあること。
私は違うと、自分だけ安穏とした生活は約束されたなどと、
呆けた脳味噌にはならないように。

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