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ahoaho
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高橋しんさんの最新作スピリッツさくひん。

主人公のおくたんがちせと優しいシュウちゃんとの新婚生活を
描いたような世界観(ただ、旦那不在)

最終兵器彼女からのときもそうでしたが、一話はフェイクだったのかと
思えるほど健全な運び。
それが、二話以降になるとどうも暗雲がたちこめてきます。
世界の話だったり。
戦争だったり。
兵器の話だったり。
蔓延する病気の話だったり。
汚染される浄土の話だったり。

作者の絵はいつもほんわかしていて、あたたかい。
でも突然てんぱって崩壊する脆さ。
それがあの線に現れていると、こちらも胸がざわざわとする。

「待つあいする人」が帰らなくとも、食べるヨロコビ、作る
ヨロコビをかかさないおくたん。
毎日小さな体で、汚染された大きなサツマイモやカボチャを収穫し、
毎日毎日おいしそうなご飯が食卓に並びます。

「おくたん、どうして毎日そんなにはたらくの?」

と聞くと、彼女はほえっとした顔で

「なんも、楽をするために生きてるわけじゃないもの」

と、せかせかと手元を動かして野菜を育てるのです。
そうやって収穫された野菜をスイートポテトにしたりして
近所や子供に配るおくたん。

「つくる」「そだてる」「ちょうりする」「たべる」

この一連の動作は、生き物ー特に人間にとって、生死に関わること。
その動作をすることは、人にとって幸せなことなんだなぁと、
おくたんを見ていてそうおもいました。

餓死寸前になっている猫に、「おまえ、それでいいんかい?もう十分、生きたかい?」
猫はにゃーんと泣いて、おくたんにエサを請いました。
おくたんは「それでいいんだよ。それが生き物のあるべき姿なんだから」

作ること、調理すること、食べることに貪欲なおくたんは、
足元がふらついた優しくない世界でも、これ以上ないくらい
健康的に生きています。こころにもからだにも。

わたしもがんばろうとおもひました。
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畑で育ててる夏ダイコンとトマトの収穫が終わりました。
畑は初めて自分らでクワもって耕したのですが掘り起こしが浅く
下までダイコンが伸びずちょっと形がいびつに。
煮てみましたが夏ダイコン固ッ 辛ッ
なので普通におろしで食べてます。
トマトは普通に食べれました。
もうちょっとしたら茄子も収穫できそうで食卓が潤いそうです。(´∀`*)


うだって死にそうです~(:.;゚;Д;゚;.:)ハァハァ
暑いわ~・・・
白と黒さばかりを耐え忍んだ空が、そろそろと細かい粒を
降らせそうだ。

境内に寝そべっていた犬が、くんくんと鼻をならして空を見上げた。
ちん、と、すぐそばにあった彼のアルミの容器にしずくが滴った。

花は、しとしとと濡れて頭を垂れたまま、飾られながらも俯く。
生者から死者への手向けの花だ。
その向こうには、磨かれた御影石が鎮座していた。



17歳になっていた。


3つ年上のラビは、もはやこの場所にはいない。
自分のしでかした罪を全て償うまでは、彼には会わないと決めた。

海の向こうの、どこか広い大陸ででも、きっと彼はのんびりと
自分のペースを決め込んで生活しているに違いないと、
アレンは目を伏せて口元を動かした。




あの惨状からも、絵は描き続けていた。
震えるけれど、自分らしく柔らかな絵を描いていた。
まどろむような塗り方だと彼に指摘される。

自分でもそう思っていた。

自分の絵は境界線がいつも曖昧で、輪郭がはっきりしておらず、
溶け出すように拡散してしまいそうな塗り方になる。

アレンそのものだな とラビは辛辣に笑った。

絵はその人の本性を現す。うまい、ヘタではなく、どの方向性に
向かったとしてもその人間性があらわれるらしい。
いくつもの選択肢の中から、自分がその手法を選んでいった過程も
含まれる。
選択するのは自分だ。そこに人生が凝縮されている。

「ボクの凝縮された15年間は、こうもまどろむような、
・・・半分眠り続けたという結果か」

「それでもオレは好きだけれどな」


天使がどんぐりを拾っている絵だ。

輪郭や伝える力は曖昧だ。
どうして天使がどんぐりを拾っているのか。
その理由を明確に述べる術もない。

「綺麗な絵だ」

ラビは薄い唇を伸ばしてにこっと笑った。

どんな価値もないのだろう。きっと、才気溢れる彼から見たとしたなら。
ばしゃん、と、筆をテレピン壺の中に投げ入れる。
跳ね返った油が、ラビの頬を汚した。

「アレン、乱暴なんだけど」

「よくわかりません。僕の中で、うまく形にならない」


頭の中を探りにいったりきたり、偶像が現れない。

描きたいものも曖昧で、どうしていきたいのかも曖昧で。
デッサンしか出来ない。なぞられた、あつらえられたものを
処理することしかできない。
ゼロのキャンバスから、線を引き伸ばしていく作業が、
こんなにも苦痛だとは思わなかった。

「あとは先輩にお任せします 合同作品なのでしょう。

・・・僕は、警察に行って来ますから」

死体遺棄、とのことで、警察にお世話になっていた。
未成年なのでゴタゴタし、想像していたとおり、面倒くさいこと
になっていた。

聴取をされる最中も、頭の中では、あの日のラビ先輩とのやりとりで
脳内が満たされていた。

蒸し暑い、夜。扇風機もない家屋。
壊れかけた冷蔵庫だけが軋む音と、虫の声と暗闇の奥に潜む不自然な
静寂が、僕を狂わせる。

暴かれた、禁断の木の実はどろどろになって腐っていた。
そののち乾いて、味わうことは二度とできない物体になっていった。






学校を辞めることは出来なかった。
ラビ先輩が、いたからだ。



劇場版エヴァをAMCで観てきました。
予想していたのとちょっと違った。思ってたより、ずっと、
ほっこりしてて、暖かい作品だと思いました。
うまく作品自体を補完していっているなあ、というのが私個人の
私見であります。
綾波もアスカも、新しく出てきた少女も、なんだか新しい
時代のにおい、のようなものを感じてきました。
10年前にTVで流された鬱屈した思い、それが全面に押し出された

一種救いようのないものがすなわち=エヴァの世界だと認識して
いました。
不況で心身共に病める人が多い世相を反映してか、しらずか、
かつてのエヴァ作品にない確かな希望のようなもがありました。
そこが、非常にアニメっぽい。
10年前のエヴァは、アニメらしくなかったと私は思っています。
なるようにならない世界、思っても叶わない世界。
そこらへんをただクローズアップしつづける世界。
劇場版の「波」は、見ていて非常に心が「ほかほかする」-
そんな映画でした。みんな可愛い。すごく可愛い。
そして腐要素がだいぶ追加された。笑
自作はまた来年かな。非常に楽しみです。

あと、ひとつ気付いた。
階段の下で佇む猫ちゃんのワンショットがあるんだけど、
あの子、庵野夫妻宅で飼ってる愛猫、庵野・マイティ・ジャックです。

初号機が・・・弐号機の頭部が・・・とかいろいろと突っ込んでいる
人たちは多かったですが、
それに気付いたのはたぶん、私一人だけ。(笑
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